性別によって服用できない薬

薄毛治療薬の中でも特に効果が高いとされるプロペシアですが、女性の服用は固く禁じられています。特に妊娠中の場合、服用だけでなく手で触れることも禁忌とされていますが、一体その理由は何でしょうか。
プロペシアはフィナステリドを主成分とする医薬品で、AGA(男性型脱毛症)に高い効果を発揮します。AGAというのは男性ホルモン・テストステロンが5αリダクターゼという酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)という物質に変化し、それが毛根のレセプターに結合することで抜け毛を促進し、毛周期を乱した結果薄毛になってしまう、というもの。思春期以降に発症し、額の生え際か頭頂部、あるいは両方の髪が薄くなっていくのが特徴です。遺伝的な要因もあるといわれ、全国に1,200万人以上の患者がいるとされています。
プロペシアには5αリダクターゼの働きを阻害する作用があり、それによって薄毛の原因を抑え、毛周期を正常に戻してAGAを治療することができます。3カ月から半年、あるいは1年以上継続して服用する必要がありますが、その効果は非常に高く、クリニックでもよく処方される薬です。ただしこれはあくまで男性の場合であり、女性の薄毛治療には用いられませんし、女性は触れてもいけないとされています。というのも、妊娠中の女性の体内にこの成分が入った場合、胎児に悪影響を及ぼすからです。特に胎児が男の子だった場合には、生殖器の発育に異常が出る可能性が高くなります。手で触れただけでも経皮吸収によって体内に入ってしまいます。そのため、触れてもいけない、とされているのです。
女性が薄毛でクリニックの診察を受けた場合、プロペシアが処方されることはまずありません。しかし夫が飲んでいるプロペシアを妊娠中の妻が知らずに触れてしまう、ということのないよう、女性には禁忌であるということは知っておいた方がよいでしょう。